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枝垂れ梅の館

枝垂れ桜の館:
延床面積106坪の大邸宅

広い敷地には1本の美しい枝垂れ梅がある。この樹を是非とも残したいと、イメージを膨らませ、枝垂れ梅がアクセントとなり、建物全体と周りの自然とが一体となる…そんな優美な絵になるように試みた建物。

大きなひとつ屋根のこの建物は、メゾネットタイプの二世帯住宅で、延べ床面積が、約106坪ととても広い。コンクリート階段の長いアプローチを上がっていくと、その奥に建物がある。

親子関係のほど良い距離を保つため、視線がぶつからないように、建物に角度を持たせて曲げている。片方の屋根から勾配が上がっていく力強さと、それを受けとめてひねったような空間を導き出した。建物の中央には、刳り抜かれたような通路、その先には古井戸のある中庭が広がる。通路には左右それぞれの世帯の玄関ドアがある。2階は、中央に壁一枚で仕切られ、いつでも繋がるようになっている。

壁、天井は左官仕上げ。各部屋はゆったりとした広さがあり、全館床暖房。親世帯は将来に備えて車椅子対応に。子世帯は1階中央部分に円筒形の回り階段があり、リビングはホームシアター兼用。浴室洗面所は床壁ともイタリア製大理石風大判タイルで敷き詰められ、その横には洗濯兼家事室が備えられ、雨天でも室内干しができるようになっている。

枝垂れ梅の館
 
 
円形まわり階段  
 
階段と枝垂れ梅  
2世帯のファサード